介護の仕事は大変なの?
結論から言います。
他の仕事と変わりません。
体力が必要なイメージですが、普通の体力で大丈夫です。
力を使うのではなく、要領よく(合理的に)行うことが求められます。
華奢(きゃしゃ)で、一見「大丈夫かなっ?」て思える介護士でも、しっかり働いていますよ。
では『もう大変っ』『いつも大変!』って言う人は何が大変なのか。
おそらく、休憩がきちんと取れないなどスタッフが少なく感じていたり、書類やパソコン、雑務や社内の活動、夜勤等が理由でしょう。
原因は、人員配置やシフトがハマっていない、スタッフ間の連携が図れていない所にあると思います。
スタッフの意思疎通が図れると、1+1が3にも10にもなりますから、何もかもスムーズに回ります。
掘り下げると、ほとんどの場合は『人間関係』が原因となっておます。
どんな問題の根底も『人間関係』にあります。
どの職種でも同じと言うことです。
介護初心者の方にお伝えしたいのは、仕事に慣れ専門的な知識や技術を学べば、他の仕事より大変な仕事という訳ではありません。
現場には優しい人が多く、お手本となる先輩や同僚がいます。
他の仕事と同じように『素直さと責任感を持ち、前向きに学ぶ意識』さえあれば務まる仕事だと思います。
学ぶほど奥が深く、自分自身が大きく成長できる、やりがいのある仕事です。
イメージでハードルが上がっている人、ちょっと下げてみてもいいですよ。
介護の仕事で必要なことは?
これは介護の仕事をする上で、私が大切に思うことです。
参考書や学校では、他にも色々教わるでしょうが、必要なことばかりでキリがないです。
私たちより人生経験の長い方々を支援する訳ですから当然です。
私が必要不可欠だと考える項目を挙げます。
必要なコト
- 責任感(⇒ 向上心)
- 尊敬する気持ち(⇒ 共感)
- 観察力(⇒ 考察力)
- 判断力(⇒ 行動力)
1 責任感 ⇒ 向上心
医師は平等に患者さんの命を守り、病気を治療する使命(責任)があります。
看護師は、医師の指示の元、患者さんの手当てなどの医療的ケアや、心のケアにより、回復に努める使命(責任)があります。
介護士は、利用者さんのニーズに沿って『日常生活動作』『手段的日常生活動作』の『自立支援』に努め、『生活の質』の向上を図る使命(責任)があります。
他にも、理学療法士などリハビリの職種や相談業務、管理栄養士などの調理スタッフなど、それぞれプロとしての使命(責任)を持って働いています。
医療や介護以外の仕事でも『責任感』が大切なのは同じですね。
介護保険では、利用者さんと事業所との契約でサービスが行われますが、ニーズ(本人の希望)を理解し、サービス計画書に沿った支援を行う責任もあります。
そして重要なポイントが、常に利用者さんの『安全』を守る責任があるということです。
当然ですが、①利用者さんの命 ⇒ ②利用者さんの健康 の優先順位です。
『責任感』を持って役割を果たすには『向上心』が必要になります。
向上心がスキルアップ(能力向上)につながります。
2 尊敬する気持ち ⇒ 共感
今の言葉で言うリスペクトです。『尊敬する気持ち』が持てないと『謙虚さ』も薄れます。
介護する上で『高齢者の尊厳を保つ』ことは最も大切にしなければならないことです。
高齢者の特性を介護する側が理解して、常に『変わらない姿勢』で接したいですね。
『思いやりのある優しい人』に働いて欲しいです。正直に言って、利用者さんにキツイ人や威圧的な人は、介護には向いていないと思います。
十人十色、色んな人がいて成り立っているのかもしれないですが、基本的に優しい穏やかな人を、利用者さんは求めています。
自分が同じ立場になったら、きっとそう。私は優しい人がいい。
時には、厳しく聞こえる言葉をかける必要があるかもしれませんが、相手の気持ちや立場を感じながらの態度は、その内相手にも伝わります。
相手の感情・意思・状態を分かろうとする姿勢が、『共感』することであり、『思いやり』『優しさ』はその延長にあると考えています。
イライラして口調が激しくなったり、皮肉めいたことを言ったり、威圧的になったり・・・
これは自分の一方的な感情です。いわゆる『自己中心』的な態度。
目の前の相手のことを『分かろう』とすれば、自然と相手の感情と『リンク』しやすくなるので、よい関係性が保てます。
大切だと思っている恋人や家族、友人には『共感』しようとするし、『分かろう』とするでしょう?
ごく自然とリンクするものを『波長が合う』と感じるのだと思います。
『尊敬する気持ち』と『共感』は、利用者さんやご家族に対してばかりではありません。スタッフ間でも同じように持つべきものだと思います。
それができた時、チームとして素晴らしい介護が実践できるでしょう。
3 観察力 ⇒ 考察力
1で説明した利用者さんの『安全』を守るために欠かせないのが『観察力』です。
ちょっとした『変化』を見逃さずに気付くこと。そのためには『普段』を知っておく必要があります。
2で説明した『共感』しようとする姿勢は自然と観察力を身に着けます。
『相手が主体』であれば、自分自身に『ひと呼吸のゆとり』が生まれますから、相手の息づかいや顔色、食欲や覇気、言葉や仕草など、変化に気付きやすくなります。
※緊急時は急ぎましょうね!
また、周囲全体を見渡せる観察力があれば、今するべきこと、次にするべきことが浮かびます。
『考察する力』が必要です。
「いつもと違う」「何かの訴え?」「動きが悪い」また「いつもより足が上がる」「口数が多い」など『よく考えて 客観的な情報を基に 答えを導き出す』ことが大切です。
場合によっては『命』を救うことになるかもしれません。
考察するには、知識も必要になります。
これは経験する内に養われ『何を観察すればよいか』『何を考えればよいか』選択肢が増えてきます。
大丈夫です、できるようになります。
4 判断力 ⇒ 行動力
現場では『判断力』=『行動力』でもありますね。
『観察』で『あれ?』っと感じたけど、理由は思いつかない。きつそうでも体調が悪そうでもない、でも『気になる』場合。
やりすごさないで、すぐに他のスタッフへ伝えましょう。情報を共有して精査できます。
『自信がない』『そんなことくらいでって思われるのが嫌』『そばにいるスタッフが苦手』『(根拠のない)大丈夫』『ま、いっか』と知らないふりをするのを止めましょう。
『何か気になる』時は、大なり小なり、何かあると思って『即行動』すれば間違いないですよ。
『何もなくてOK!』なんです。
まとめ
ここまで読んでいただいた、介護初心者の人や、まったく分からない人にとっては、『何だか難しいなぁ』と感じたかもしれません。
介護の専門職(特に有資格者)は、高い意識を持って仕事をしていることをお伝えしました。
ただし、何年も経験している人でも意識の低い人はいまして、後から入って来た『介護初心者』の人が、数ヶ月で知識も技術も追い越すことは珍しくないです。(ホント)
『介護に必要な4つのこと』は、最初からできなくても心配いりません。
仕事を始めてから早い人で数ヶ月で身に付きます。
人はしばらくすると記憶が曖昧になりますから、必ず『メモを取る習慣』をつけましょう。
冒頭でお話したように、他の仕事と同じように、『素直さと責任感を持ち、前向きに学ぶ意識』さえあれば大丈夫ですよ!
『素直さ』大事です。
アドバイスです。現場に入ったら、少なくとも以下のことは意識して行動しましょう。
これ、意外とできていない人が多い印象です。
これが大事!
- メモを取る
- 小さなことに気付いたら報告
- 分からないことを分かったふりをしない
上記は基本的なことで、介護現場での標準的な行動につながります。
できないと大事な仕事が任せてもらえないので、後から入った人にどんどん追い越されちゃいます。
多くの介護初心者の人と仕事をしてきましたから言えますが、これさえ守れれば、介護初心者でも一人前の専門職になれます。資格を取る場合も0円で取ることもできます。(かいご畑)
かいご畑とは?デメリットとメリット|0円で資格が取れる『キャリアアップ応援制度』
『かいご畑』とは? 『かいご畑』をご存じでしょうか? 無料で求人紹介など介護専門の就労支援を行う厚生労働大臣認可のサービスです。 株式会社ニッソーネットが運営されています。 『かいご畑』に ...
続きを見る
介護の専門職の管理人おすすめのサービスは『かいご畑』です。
費用0円で資格が取れるのはここだけ。
正職員はもちろん、派遣&残業なしの求人多数。
相談無料なので申込が殺到する前にお問い合わせを!
関連記事:【介護初心者向け】介護の仕事内容の分かりやすい解説