この章では、1の介護職員初任者研修について解説しています！
1～3についてはリンク先の記事をご覧ください。
介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級資格）
介護の仕事の「入門資格」
平成25年（2015年）4月の介護保険制度改正で「ホームヘルパー2級」から名称変更になった資格です。「ヘルパー」「ホームヘルプサービス」などは聞いたことのある方がいると思います。
介護の基礎知識やスキル（能力・技能）を学んだことを証明する資格です。
初めて介護の仕事に携わる方が、最も簡単に最も安い費用で取得できる資格ですので、働きながら資格を身につけたい方におすすめです。
以前は「ヘルパー講習」や「ホームヘルパー2級講座」などの名称で呼んでいました。
ヘルパー2級 → 介護職員初任者研修
地域によって正式名称の「介護職員初任者研修」と読んだり、短縮して「初任者研修」、昔の言い方で「ヘルパー」「ヘルパー研修」「ヘルパー講習」と呼ばれていますが、どれも同じものを指します。
受講内容の変更点
「ホームヘルパー2級講習」の時よりいくつか変更点があります。
- 研修終了後に1時間の「修了試験（追試あり）」があります。以前は講習修了で資格がもらえました。改正後から試験が導入されましたが、研修を当たり前に受けて入れば問題なく合格する内容になっていますので安心してください。
- ヘルパー2級講習の講師をしていましたが、職場から行かされて来たような方など、毎回ほとんど聞いていない方がいましたから、試験の導入は必要だと思います。
- 週5日（30時間）、訪問介護・デイサービスでの実習の廃止。
- 通学講座（スクーリング）時間が増え（2週間程度）、通信講座（36時間程度）が減りました。※実習廃止のため実習は貴重な経験の場です。他施設を見られる機会はあまりありません。
任意での実習参加を実施している場合は、今後に必ず役立ちますので、ぜひとも参加されることを勧めます。 - 受講科目に『認知症の理解』が追加されました。
受講資格
特にありません。学歴・年齢・資格を問いません。
訪問介護で働きたい方は、運転免許がないと利用者さんのご自宅へ訪問できないなど、就職先の選択肢は少なくなるかもしれません。
費用
21,000円 ～ 98,000円（キャンペーン価格込）
運営しているスクール（講座）や地域によって大きな価格の差があります。
受講内容は国で定められた基準がありますので、どこで受講しても違いはありません。
少しでも安い受講料で、最後まで確実に通学できる所を選びましょう。
価格の違いは、スクールの立地条件（賃料の違い）や、受講日程（曜日や時間帯）、振替受講（融通性）、介護保険事業所を運営している会社がスクール（講座）を併設（実施）、などの理由によると思われます。
最も安いのは実質０円で『介護職員初任者研修資格』取得できる『かいご畑 
』です。
実施講座が通学できる範囲の方は『かいご畑』を利用しないともったいないと思います。
講座も自社運営なので、振替受講や分からない所を再確認する等、メリットは大きいのではないでしょうか。
受講内容
国で定められたカリキュラムは130時間（10項目）です。
必ず『通信講座（上限40.5時間）』と『通学講座（2週間程度）』で受講する決まりです。
修了後の試験
- 1時間
- 各科目より最低1問以上
- 最低32問以上
- 100点満点中70点以上
- 追試あり
実施主体によっては「通学講座」のみのスクール（講座）もあります。
自治体によっては、既存の社会福祉法人や職業訓練校などに委託をされていて、その場合は「通学のみ」が多いですね。
働きながら取得したい方の割合が多いため、「通信＋通学」で受講するコースが主流です。
カリキュラム詳細
資格取得までの期間
◆最短1ヶ月（平日に集中してスクーリング実施）
スクールの「短期コース」は概ね【1ヶ月～1ヶ月半】
◆標準2～3ヶ月（土日1～2日間でスクーリング）
◆最長4ヶ月（土日のどちらか1日間でスクーリング）
働きながら受講される場合、通信講座と並行して、土日を使って通学する形になると思います。
プライベートの予定と上手く調整をしながら、途中で無理がこないようなスケジュールを選びましょう。
[alert title="注意"]思わぬ体調不良や、急な家族の用事などで、万が一講座を受講できない場合の「振替受講（ふりかえじゅこう）」は事前に確認しておきましょう。
振替日程・場所・費用などはスクール（講座）ごとに違うようです。[/alert]
平均給与
介護職員の平均給与（月給・常勤）
加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得している事業所
平成30年 平成29年 全体 300,970円 290,120円 資格あり 303,460円 292,820円 介護福祉士 313,920円 304,630円 実務者研修 288,060円 280,400円 介護職員初任者研修 285,560円 273,920円 資格なし 261,600円 252,490円
勤続年数別・介護職員の平均給与（月給・常勤）
加算（Ⅰ）～（Ⅱ）を取得している事業所
平成30年 平成29年 全体 300,970円 290,120円 1年（勤続1年～11か月） 270,740円 242,150円 2年（勤続2年～11か月） 278,550円 266,320円 3年（勤続3年～11か月） 282,700円 271,830円 4年（勤続4年～11か月） 284,300円 273,590円 5年（勤続5年～11か月） 290,400円 279,050円 10年（勤続10年～11か月） 318,470円 307,830円 15年（勤続15年～11か月） 332,200円 322,070円 20年以上（勤続20年～） 381,030円 374,480円
主な活躍できる場所
介護保険サービス
在宅サービス
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 通所介護（デイサービス）
- 通所リハビリテーション（デイケア）
- 短期入所生活介護（ショートスティ）
- 短期入所療養介護（ショートスティ）
- 福祉用具貸与（レンタル）
- 特定施設入所者生活介護（有料老人ホームなど）
地域密着型サービス
- 小規模多機能居宅介護
- 定期巡回・随時対応型訪問看護介護
- 看護小規模多機能型居宅介護（複合サービス）
- 地域密着型通所介護
- 定期巡回・随時対応型訪問看護介護
- 看護小規模多機能型居宅介護（複合サービス）
- 夜間対応型訪問介護
- 看護小規模多機能型居宅介護（複合サービス）
- 認知症対応型通所介護
- 認知症対応型共同生活介護（グループホーム）
- 地域密着型特定施設入居者生活介護
- 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
施設サービス
- 介護老人福祉施設入居者生活介護
- 介護老人保健施設入居者生活介護
- 介護療養型医療施設入居者生活介護
※2024年3月末までで廃止 - 介護医療院（2018年4月新設～）
介護保険以外のサービス
- 軽費老人ホーム
- 養護老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 家政婦紹介所
介護保険サービスは上記以外にもあって、全部で26種類54種類あります。
こうして見ても、これだけ数多くの仕事の場があります。
上に挙げたサービスの内、「実務者研修」が必要なものは、
- 訪問介護
- 訪問入浴介護
- 定期巡回・随時対応型訪問看護介護
- 看護小規模多機能型居宅介護（複合サービス）
- 夜間対応型訪問介護
の訪問系サービスだけで、他のサービスは現状では「無資格」でも働くことができます。
ただし、
ポイント
- 有資格者の割合が高い
- 有資格者の職員定着率が高い
事業所ほど介護報酬（事業所の収益になります）が優遇されるため、資格保有者が増えてくると必然的に「無資格者」の就職枠が少なくなってきます。
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資格費用 １３万円相当 ⇒ 実質０円
こんなに取れる
メモ
- 介護職員初任者研修
- 実務研修
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